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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
- 元記事公開日:
- 2015/08/24
- 抄訳記事公開日:
- 2015/11/09
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高性能太陽光発電の11プロジェクトに助成金
- 本文:
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2015年8月24日付のエネルギー省エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)による高性能太陽光発電に関する発表記事の概要は以下の通りである。
オバマ大統領とエネルギー省のモニッツ長官はクリーンエネルギーサミットで11の新しい太陽光発電技術に対する2,400万ドルに上るイノベーション助成金を発表した。これらはARPA-Eの最新プログラムの集光型微小最適化太陽電池アレー(Micro-scale Optimized Solar-cell Arrays with Integrated Concentration, MOSAIC)の一環で、費用効率の高い高性能太陽光エネルギーモジュールの開発を目指す。微細加工、材料科学及び機械的作動における最先端の進歩を利用し、太陽光発電における新しい選択肢を創設しクリーンエネルギーを更に安価に提供する。
MOSAICの目的は、高性能な集光型太陽光発電(CPV)技術を活用しながらも、一般に普及している平板太陽光発電パネルと同等の費用で利用できる技術の開発にある。CPVは平板太陽光発電パネルに比べはるかに高効率であるが、高コスト、大きさ、そして高価な太陽追跡システムが必要となるため、普及が遅れている。MOSAICプロジェクトチームは、平板の太陽光パネルに一体化した微小のCPVシステムを組み込んで設計する事によりこれらの制約と取り組む。これらの微小CPV技術においては、高い太陽光変換効率を達成するために数千の小型レンズを使って太陽光を微小太陽電池の配列に集光する。微小CPV技術を開発する事によりチームはシステムのコスト削減と平板太陽光発電効率の劇的な向上を目指し、それにより市場の拡大とこれらの技術により問題無く発電できる地理的地域の拡大を狙う。
MOSAICプロジェクトの事例として、Semprius社の転写を活用した拡散ハイブリッドアレー型の微小超高効率CPVが示されている。ここでは、効率よく拡散光と直射光を捉えるために2種類の太陽電池を組み込んだCPVモジュール設計を行う。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]