[本文]

国・地域名:
フィンランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
フィンランド技術庁(Tekes)
元記事公開日:
2015/10/05
抄訳記事公開日:
2015/11/09

オートメーションにより効率的な医療サービスが可能に

NewIcon: Automation expertise provides more efficient medical services

本文:

フィンランド技術庁(Tekes)の2015年10月5日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2007年に設立された医療技術会社で、自動医療サービス製品を開発・製造しているNewlcon社は、フィンランド技術庁(Tekes)からの資金供与を受け、ハイテクを用いた医薬品棚や院内薬局向けの在庫管理製品シリーズ、抗生剤希釈ロボットなど、特に病院の環境に適した製品を開発している。現在、欧州だけでも4,000カ所を超える病院があり、毎年100億個の錠剤と2億本の静脈注射の投与がなされている。これらの管理すべてを人の手で行った場合、時間がかかるだけでなく、費用もかさみ、間違いも起こりやすい。

Newlcon社は、すでに60近い薬局と病院に自動化システムを納品している。例えばフィンランドのラハティにあるPäijät-Häme Central病院には、より効率的な在庫管理を実現するロボットが納入されることになっている。このロボットが薬剤をまとめてくれるため、看護師は週末でも自分のコンピュータを使ってオーダーすることができるようになる。

同社はまた、歴史の浅い革新的企業を対象としたTekesの助成制度により、海外市場に進出し、フィンランド国内外における事業の拡大が可能となった。フィンランド輸出信用会社(Finnvera)はNewlcon社に運転資本を提供しているが、この融資は大規模な病院に製品を納入する際の重要な支えとなっている。

[JSTパリ事務所]