[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/10/14
抄訳記事公開日:
2015/11/17

女性ソフトウエア開発者としてのキャリア

Karriere als Software-Ingenieurin

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は新しい助成プログラムによって女性のMINT職業での採用を推進するイニシアチブを拡大することとし、概略下記のような報道発表を行った。

道路交通技術者、数学者、医療IT専門家、電気技師等をドイツは必要としている。このためBMBFは新しい助成プログラムによってMINT(数学、IT、自然科学、工学)職業のため高資格の女性若手人材を獲得する取り組みを強化する。その中心となるのはIT分野の職業である。

ヴァンカ大臣は「IT専門人材はこれまでに例がないほど求められている。これは若い女性にとって、デジタル化のお蔭でソフトウエア・エンジニアとしてキャリアを持つことができる大きなチャンスである。女性はドイツにおけるデジタル化を共に形成していかなければならない」と語った。

この新しいプログラム「MINTで成功を‐女性のための新しいチャンス」によってBMBFは2020年まで対応するプロジェクトの助成のため総額1,200万ユーロを投入する。教育・研究機関、企業、団体、協会、その他MINTイニシアチブはそれぞれのコンセプト及びアイデアを出すように呼びかけられる。この措置は地域的な団体の創設も目標としている。こうした連携はMINT職業での女性の育成に関する既存の措置の効率を引き上げるものである。

具体的なプロジェクト例:若年女性のためのアカデミックな職業・大学進学選択指針の提案、MINT職業における女子大生、女性プロフェッショナル、ヤングプロフェッショナル等のコーチングおよびネットワーク化の提案、新ハイテク戦略の職業分野に対象とする女性を取り組むためのプロジェクト。このほかにBMBFは普及活動、展示会等の催事、研究プロジェクトへのインターラクティブな参加形態を振興する。

2008年BMBFは「来て、MINTをやろう(Komm, Mach MINT)」をモットーに、MINT職業における女性のためのプロジェクトを主導してきた。その後、政界、産業界、社会、アカデミア、メディア等の200のパートナーが他に類を見ない、連邦レベルのネットワーク・イニシアチブに取り組んでいる。MINTプロジェクトの目標は、アカデミアと産業界における文化が変化していく中で、ジェンダーに関する公正というものに目を向けさせることでもある。ヴァンカ大臣によれば「近年、多くを達成したが、しかし多くの面でより大きなダイナミズムが必要である。それによってでしか自然科学・工学関連職業における女性の割合は実感を伴った形で増加しない」。BMBFのこの新しい助成プログラムは、若い女性に、全ての道が開かれていることを示す更なる刺激となる。

[DW編集局]