Innovate UK（IUK）の2015年9月22日付標記発表の概要は以下のとおり。

IUKと自然環境研究会議（NERC）は、衛星技術を使用して農産食品システムの生産性向上を目指す企業プロジェクトに最大375万ポンドを投資する。

2050年までに世界の人口は90億人を超えると予想されており、発展途上国はますます豊かになり、都市化の傾向も拡大していく。こうした状況が世界の食料資源や環境に対する負荷を増大させる結果となるだろう。

衛星技術とデータの利用拡大はすでに、持続可能なやり方で農業システムの生産性を向上させるために活用されている。「ガリレオ」や「コペルニクス」など欧州の新システムやグローバルな新規データ・プロバイダがオンラインで登場し、ビジネスの新規事業機会を提供している。

一次生産及び農産物出荷後のサプライチェーンの両方において、フィージビリティ・スタディ及び研究開発のプロジェクトを実施することが求められている。プロジェクトの対象領域は次のとおり。

・農業機械及び自律システムのガイダンス
・収穫高、バイオマス、土壌のマップ作成及びモニタリング
・家畜の監視及び牧畜移動トレーサビリティ
・農業の全般的結合可能性（whole farm connectivity）
・地理的トレーサビリティ及び地理的参照
・現地（実態）調査
・コンプライアンス及びマッピング
・物流と配送

[DW編集局]