ノルウェー研究会議の2015年11月25日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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北欧研究会議（NordForsk）が設けた研究・イノベーションにおけるジェンダー・バランスに関する新規研究プログラムにおいて、ノルウェー研究会議が中心的な役割を果たすことになった。

この新規プログラム「北欧のジェンダー・パラドックスの解決：北欧の研究・イノベーション分野におけるジェンダー・ギャップ（Solving the Nordic Gender Paradox: Gender Gaps in the Nordic Research and Innovation Area）」の第1回目の公募は2016年1月に開始される予定となっているが、この募集に対してノルウェー研究会議のプログラム「上級職および研究管理におけるジェンダー・バランス（Gender Balance in Senior Positions and Research Management ：BALANSE）」から、1,000万ノルウェー・クローネの資金が提供される。

ノルウェー研究会議の社会・保健衛生部門（Division for Society and Health）のエクゼクティブ・ディレクターであるJesper Simonsen氏は、「我々はパラドックスに直面している。北欧諸国は総じて男女平等のレベルが高いが、研究における男女平等に関しては欧州諸国の平均とさほど変わらない」と話している。

Simonsen氏は、NordForskのこの新規研究プログラムの責任者であり、研究における男女格差は北欧諸国共通の課題であること、また、この問題の改善に向けて力を合わせることが最善の解決策であることを強調している。

このプログラムでは、この分野に関連する1～2カ所のノルディック・センター・オブ・エクセレンス（NCoE）に対する助成を計画しており、最大で総額2,500万ノルウェー・クローネの研究資金が配布される予定となっている。

[JSTパリ事務所]