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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2015/12/01
- 抄訳記事公開日:
- 2015/12/21
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欧州のエレクトロニクス研究をスピードアップ
- 本文:
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EU加盟国とトルコはIndustry 4.0 からスマート医療技術までのイノベーションの鍵となるマイクロエレクトロニクスの研究ネットワークをスタートさせることになり、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記の報道発表を行った。
フランス、ベルギー、オランダ、スペイン、ハンガリー、ドイツ及びトルコは共同で新しいマクロエレクトロニクス研究ネットワークをスタートさせる。参加国と欧州ナノエレクトロニクス・フォーラムの欧州産業連盟Aeneasの代表はベルリンにおいてEUREKAクラスターのPENTA(Pan European Partnership in micro and Nanotechnologies and Applications)をスタートさせた。PENTAは2016年から2020年までに少なくとも総額5億ユーロのマイクロエレクトロニクスに関する研究プロジェクトを可能にする。BMBFは総額5,000万ユーロでこれを助成する意向。
PENTA参加国は、マイクロエレクトロニクスは欧州のイノベーションにとってシステム的に重要な技術であるという確信を共有している。マイクロエレクトロニクスは多くのユーザーセクターにおいてグローバルな競争力に影響を与えるものである。このためクラスターの重点は欧州が特に強みを誇る産業分野のコンポーネント、技術、プロセスの開発に置かれている。
未来プロジェクトIndustry 4.0に関しては、生産設備において新しいセンサーあるいはマイクロチップをコンポーネントや製品に組み込み、デジタル化の潜在力を具体的に活用にすることを重視している。自動車製造においては今日既にイノベーションの大部分がエレクトロニクス で起きている。自動走行においてはエレクトロニクスが鍵となっており、競争力を維持するためには革新を短時間の内に促進しなければならない。またスマート医療システムでもマイクロエレクトロニクスは鍵となるもので、新しい診断や治療法を可能にすることが期待されている。高齢化する社会にとって重要な応用領域である。
PENTAは1989年から続く欧州産業界とアカデミアのマイクロエレクトロニクスに関する集中的協力を基盤としている。PENTAへの参加についてはEUREKA諸国に開かれており、また個々のプロジェクトへの参加も可能である。これらのプロジェクトは欧州各国の協力と中小企業の活発な参加を特徴としている。
[DW編集局]