[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2015/10/14
抄訳記事公開日:
2015/12/24

企業イノベーションのファンディングによる経済的効果が浮き彫りに

Reports highlight economic impact of business innovation funding

本文:

Innovate UK(IUK)の2015年10月14日付標記発表記事の概要は以下のとおり。

IUKが別々に委託した2件の報告で、企業の革新的なプロジェクトへのファンディングによる支援が英国経済に利益をもたらしていることが浮き彫りになった。

ウォーリック経済開発(Warwick Economics & Development)部がIUKのKnowledge Transfer Partnership(KTP)プログラムについて行った調査では、出資者の投資による助成ファンディング1ポンド当たり7.50~8ポンドの利益を英国経済にもたらしていることが明らかになった。KTPは、大学や研究機関との提携及び関連の経歴を有する新卒者(アソシエーツ)の雇用を通して、企業の競争力と生産性の向上に資することを目的とする。アソシエーツの90%以上が、KTPは自分たちのキャリアや自己啓発にプラスの効果があると述べ、3分の1以上がその効果は変革を伴うものであったと述べている。

SQW社が Cambridge Econometrics および BMG Research と共同で行った調査では、IUKのSmartプログラムによる2011年以降のファンディングが、企業の研究開発、支出、雇用、売上高、輸出動向にプラスの効果をもたらしていることが明らかになった。Smartプログラムは、新たな製品・サービスにつながる革新的な研究開発プロジェクトに携わる中小企業の支援に、最大25万ポンドのファンディングを行っている。
この調査に回答した企業は、2011~2012年および2012~2013年のSmartファンディングによる投資1ポンド当たり、2017年までに5ポンドの利益を見込んでいる。報告書では、2011年以降のSmartファンディングによる効果の実体は2017年以降にならないと分からないだろうと述べている。

[DW編集局]