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国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ応用科学研究機構(TNO)
元記事公開日:
2015/12/04
抄訳記事公開日:
2015/12/25

バイオベース芳香族化合物の将来性に高い関心

CONSIDERABLE INTEREST IN BIOBASED AROMATICS

本文:

オランダ応用科学研究機構(TNO)の2015年12月4日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2015年11月17日、オランダのベルヘン・オプ・ゾームのグリーン・ケミストリー・キャンパス(Green Chemistry Campus)でBiorizonによるイベント「機能性バイオベース芳香族化合物(Functionalized Biobased Aromatics)」が開催され、欧州全域の中小・大企業や政府、研究開発機関から多数の参加者が集まった。バイオベース芳香族化合物の分野における進展と課題に重点が置かれたこのイベントでは、糖やリグニンから持続可能なバイオベース芳香族化合物を商業生産するには、さらなる研究開発の進展が必要であるとされた。

Biobased DeltaのWillem Sederel会長はイベントで、デロイト社による調査結果から、バイオベース芳香族化合物の市場が存在することを明言した。オランダ南西部にあるBiobased Deltaは、「Agro meets Chemistry」とのスローガンの下、バイオベース・イノベーションにおける農作物残さ流の経済的価値向上に取り組む官民連携事業体である。この地域は、バイオベースマテリアル分野の継続的な研究に理想的な場所として、農業・化学関連の企業や研究所、政府の助成機関などが集まる拠点となっている。協力範囲はオランダ国内の近隣地域やベルギーにとどまらず、ドイツやフランス、英国、カナダ、ブラジルに及び、各関係機関と国際的に提携もしている。Sederel会長は、「欧州の北西部には、発酵分野をベースにした化学産業にとっての機会がある」と強調する。

Biorizonはオランダ応用科学研究機構(TNO)、顧客指向型の研究機関であるVITOおよびグリーン・ケミストリー・キャンパスの連携イニシアチブであり、2025年までにバイオベース芳香族化合物の商業生産を可能にすることを使命としている。新しいロードマップでは、糖/フラン関連技術、リグニン関連技術、熱化学という3つの側面が重視されている。

[JSTパリ事務所]