2015年10月9日付の「中国科学報」ネット版は、「中国農業科学院の陳化蘭教授、2016年『世界傑出女性科学者賞』を受賞」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

ユネスコはこのほど、2016年度「世界傑出女性科学者」の受賞者を発表した。4人のうちの1人が、中国農業科学院·ハルビン獣医研究所の陳化蘭教授である。陳化蘭教授は鳥インフルエンザ・ウイルスに関する優れた生物学研究で有効なワクチンの開発に寄与したことが評価された。

陳教授は同賞を獲得した5人目の中国人女性科学者である。これまで中国科学院の李方華院士が2003年に、中国香港科学技術大学の葉玉如教授が2004年に、中国香港大学の任詠華教授が2011年、中国科学技術大学の謝毅教授が2015年に受賞した。

「世界傑出女性科学者賞」：ユネスコとフランスのロレアル(L’Oréal)グループが共同で1998年に創設し、女性科学者の卓越した成果を表彰し、その科学研究事業に支援を提供することを目的とした賞。

[JST北京事務所]