デンマーク科学技術イノベーション省の2015年12月6日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会の新しい報告書によると、デンマークは、EUのHorizon 2020を通じて各種プロジェクトから資金を獲得することに成功していることが示された。2014年1月にHorizon 2020がスタートして以来、デンマークの研究者や企業、その他の関係者は、このプログラムから3億ユーロの資金を受け取っている。報告書ではまた、デンマークがHorizon 2020から受領した資金の割合が、2015年3月の2.3％から、2015年11月には2.57％に拡大していることも明らかにしている。

エスベン・ロネ・ラースン（Esben Lunde Larsen）高等教育・科学大臣は、デンマークの受給割合の増加を歓迎している。

Horizon 2020は3つの柱で構成されているが、デンマークの参加は、「優れた科学（Excellent Science）」と「社会的な課題への取組み（Societal Challenges）」の2分野で特に顕著であり、現在、各分野におけるデンマークの受給額割合はそれぞれ2.83%、3.47%となっている。しかし、もうひとつの柱である「産業リーダーシップ（Industrial Leadership）」に関して受領している資金の割合は小さく、現在1.39%となっている。

このため高等教育・科学省は、Horizon 2020-NETというネットワークを立ち上げ、研究機関と企業間での様々な経験に関する知識交換を促し、Horizon 2020プログラムで利用できる機会に対する関連当事者の意識向上を図っている。

[JSTパリ事務所]