2015年10月11日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、橋渡し医療の研究を強化する」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

10月10日、「2015中国橋渡し医療大会及び中国橋渡し医療連盟創設大会」が浙江省·杭州市で開催され、浙江大学細胞生物学研究所の李継承所長は、95名の理事で構成される中国橋渡し医療連盟の会長に就任する。

李継承所長は、「現在、橋渡し医療（※）は世界的な医学の発展おける新たな先端医学で、今後、中国橋渡し医療連盟は資源を集約し、患者の危険要因、臨床診断·治療、患者生存率等の臨床データベースを構築し、橋渡し医療の交流·協力プラットフォームを創設し、臨床応用を推進することを目指す」と表明した。

診断や治療効果を更に高めるべく、中国橋渡し医療連盟の創設が中国の臨床科学技術の成果の橋渡し、医薬産業の発展に積極的な役割を果たすことが期待される。

※橋渡し医療（Translational Medicine）は、基礎医学研究と臨床治療を結ぶ新しい思惟方式である。橋渡し医療は、近年国際的な医療健康分野で出現した新しい概念で、個別化医療（Personalized Medicine）、予測医療などともに構成されるシステム医学（OS病理学、システム薬物学、システムの診断と総合治療等を含む）である。

[JST北京事務所]