2015年10月22日付の「中国科学報」ネット版は、「2014年、SCIに収録された中国の論文総数は世界2位にランクされる」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

10月21日、中国科学技術情報研究所は、北京で「中国科学技術論文の総体表現」の報告を発表した。同報告によると、2005年から2015年9月まで、中国科学技術人員は国際論文158．11万編を発表し、被引用回数は1287.6万で、2014年より24.2％増加して、2年連続で世界第4位にランクされる。

中国科学技術情報研究所が発表した統計結果によると、2014年にSCI(科学引用索引, Science Citation Index)に収録された中国の論文総数は世界第2位で、10年間の被引用回数は世界第4位を維持している。その他、この10年間で中国の各学科から発表された高被引用論文（被引用回数が世界上位1%内の論文を指す）は15011編に達し、2014年より22.2%増加し、3年連続で世界第4位であった。

関連統計結果によると、中国の19分野のSCI収録論文の被引用回数が世界トップ10に入り、2013年の統計より3分野増加した。そのうち、農学、化学、コンピューター科学、工学材料、材料科学、数学、薬学と毒物学分野の論文の被引用回数が世界第2位で、環境・生態学、物理学分野の被引用回数も世界第3位であった。

統計結果から総体的に見ると、中国の科学技術論文の被引用回数、高被引用論文数等が世界トップにランクされており、「優れた論文」の占める比率も高まり、中国科学技術論文の国際影響力が引き続き向上されているようである。

[JST北京事務所]