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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2015/10/25
- 抄訳記事公開日:
- 2016/01/15
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中英両国の科学技術イノベーション協力の潜在力
- 本文:
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2015年10月25日付の「中国科学報」ネット版は、「中英両国の科学技術イノベーション協力は大きな潜在力を持っている」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
2015年10月、中国の習近平主席がイギリスを公式訪問し、中英双方はライフサイエンス研究、交通技術、気候変動と低炭素化技術、天文学、高性能計算等の協力内容及び科学技術イノベーションの協力強化について合意した。習近平主席の訪英、中英の科学技術イノベーションを巡る協力の新たな序章が開かれた。
ここ数年来、中英両国が全面的な戦略的パートナーシップの仕組みで、両国大学、科学研究機関、ハイテク企業はイノベーション協力に対して高い情熱を持って協力関係を構築し、著しい成果を遂げた。例えば、中国中車がイギリスと共に「中英軌道交通技術連合研究開発センター」を創設し、Huawei(華為)がイギリスのサリー大学と協力し5G技術開発を進めている。これらの企業の努力に基づいて、核心的な領域でイノベーション協力を推進できた。
イギリスは科学の大国で基礎研究力が高く、中国は製造業の大国で、安定的に成長を図るために構造的な調整やモデルチェンジをしなければならない状況に直面している。両国は科学技術とイノベーション協力の面で相補性が強く、双方は技術イノベーション及び生産能力の協力を強化し、科学技術イノベーションを巡る協力により生産能力の協力を促し、第三国の市場を共に開拓することも期待される。その意味で今回の習近平主席による公式訪問は、両国の科学技術イノベーション分野の新たな展開をもたらしたと言える。
今後、両国は、中英共同実験室、共同研究センターの設立を推進し、中英の科学技術イノベーションの協力及びイノベーション政策の協力対話を強化し、積極的にイノベーション協力のパートナー関係を構築することになる。
[JST北京事務所]