[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
首相官邸
元記事公開日:
2015/11/24
抄訳記事公開日:
2016/01/19

英国初の認知症研究所に対するファンディング

PM announces funding for UK’s first Dementia Research Institute

本文:

首相官邸の2015年11月24日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

英国初の認知症研究所(Dementia Research Institute)は、本疾患に対する研究開発に変革をもたらすべく、最大1億5,000万ポンドのファンディングを受けることになった。医学研究会議(MRC)の主導により、本研究所は世界トップクラスの専門家、大学、研究機関を結集して、認知症と闘う研究・イノベーションを推進する。認知症におかされている人は英国で85万人に及ぶと見られ、この数字は今後20年で倍増すると見込まれている。

本研究所には英国の中核となるハブを置き、全国の大学と連携関係を持たせ、英国全土ですでに稼動している認知症の中核研究拠点(centers of excellence)を基盤とする。

英国での研究所設立は、2015年2月に首相が発表した「認知症への挑戦、2020年目標」(研究振興、治療の改善、本疾患に関する一般人の意識向上に焦点を当てた長期戦略)が発端である。これは2025年までに認知症の治療、疾患修飾性治療法(DMT)を特定する狙いを持ったG8の取り組みを受けたもので、2015年3月にはジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)保健大臣が初めてとなる1億ドルのグローバルな認知症研究基金(Dementia Discovery Fund)を発表している。

本研究所は次の3つの改革を推進する。

・治療薬開発を促進するための創薬研究ペースを加速させる
・バイオ医薬品セクターとの新たな提携により認知症の新規治療法・診断法を開発する
・認知症の拡大や進行を防止するための治療介入戦略を開発・推進する

[DW編集局]