[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)
元記事公開日:
2015/12/16
抄訳記事公開日:
2016/01/25

大学研究ファンディングのレビュー開始

Government launches review to improve university research funding

本文:

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)の2015年12月16日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

ジョー・ジョンソン(Jo Johnson)大学・科学担当大臣は2015年12月16日、事務手続きを効率化し、英国が誇る世界トップクラスの研究に大学がより集中できるようにするため、大学研究ファンディングの見直しを全国規模で実施する旨発表した。今国会で(BIS予算のうち)実質ベースで年間47億ポンドの科学・研究予算が確保されたことを受け、研究エクセレンス・フレームワーク(REF)の見直しを行うことで、政府が投資からの見返りを最大化できるようにする。

この見直しの議長を務めるのは、英国アカデミー会長で元世界銀行チーフエコノミストのニコラス・スターン卿(Lord Nicholas Stern)で、彼を支えるのが、アストン大学副総長のジュリア・キング(Julia King)教授や元医学アカデミー会長のジョン・トゥック(John Tooke)教授などの学術専門家で構成されるハイレベルの運営グループである。スターン卿は次のように述べている。

「研究評価が、無意識のうちに道理に反する行動にインセンティブをもたらすことがあってはならず、また過度の重荷になってはならない。適切に定義されるのであれば、エクセレンスとは、研究の支援やファンディングを割り当てる際の中心的基盤であるべきである。」

REFでは、英国の高等教育機関での研究の質について評価を行い、その評価結果にしたがって公的研究ファンディングを割り当てる。2014年度REFの結果は、2015年度の英国の大学研究に対し約16億ポンドを割り当てるのに用いられた。

2015年11月のスペンディング・レビューで発表されたように、政府は今後の大学研究ファンディングがより効率的な方法で割り当てられ、卓越した研究に対してはより大きな報酬が与えられ、そして各機関の事務的負荷を軽減できるように、REFの見直しを進める。

[DW編集局]