[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/11/17
抄訳記事公開日:
2016/01/28

ネイチャー・インデックス:中国は国際共同研究において突出

《自然》指数显示:中国科研合作表现优异

本文:

2015年11月17日付の「中国科学報」ネット版は、「ネイチャー・インデックス:中国は国際共同研究において突出」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)はこのほど、特別企画冊子「ネイチャー・インデック2015―コラボレーションズ」(Nature Index 2015 Collaborations)を発行した。同報告書では、中国は国際共同科学研究の中心地で、米、独、英、仏に続き5位にランクされた。ネイチャー・インデックスに収めた質が高い科学誌から見ると、2014年に中国国内の科学者は世界の94ヵ国の研究者と論文を共著した。

ネイチャー・インデックスで世界首位の科学研究機関とされている中国科学院(CAS)は、フランス国立科学研究センター(CNRS)、ドイツのマックス・プランク研究所に続き3位にランクされた。また、BGI(深セン華大基因(ゲノム)公司)は産学研の連携において、すべてのグローバル企業を上回り、グローバル・ゲノムシークエンシングの先頭に立っている。

同報告は高品質の国際的な連携の発展動向を提供しており、2014年には、ネイチャー・インデックスに収めた68種の科学誌のすべての論文をカバーし、分析をした。これらの科学誌はネイチャー誌の総被引用回数の30%を占めている。ネイチャー・インデックスによると、中国と米国の共同研究が最も多く、ドイツ、イギリス、日本、カナダ、フランス、シンガポール、オーストラリアが続いた。

同報告によると、中国と英国の共著論文数が著しく伸びており、中国科学者の貢献度がより高い。また、中国と米国の共著論文においても米国科学者の貢献度がほぼ同じぐらいの貢献度になりつつある。また、中国と欧州の一部の共同科学研究は政策的により推進され、エネルギー、公衆衛生、持続可能な都市化などの戦略的研究分野がテーマの中心となった。

中国が国際共同研究の中心地となる要因として、海外に在住する中国籍の科学者招致の促進と、外国科学者も中国の科学研究環境の改善により、中国での研究滞在が増えたことが要因と分析されている。科学者が双方向的に積極的に流動することは、科学技術の国際協力を促し、両国に対して有益であると同報告書では述べられている。

[JST北京事務所]