[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2016/01/09
抄訳記事公開日:
2016/02/08

国際科学技術協力を強化し、共同発展を求める

加强国际科技合作 实现共同发展进步

本文:

2016年1月9日付の「科技日報」ネット版は、中国国務院の劉延東副総理が国際科学技術協力を強化し、共同発展を求めると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国共産党中央政治局委員、中国国務院の劉延東副総理は8日、2015年度中華人民共和国国際科学技術合作(協力)賞を受賞したスウェーデンの生物分離科学者であるJan-Christer Janson教授、米国有機化学の専門家であるPeter J.Stang教授、米国医学ウイルス学の専門家であるWalter Ian Lipkin教授、イタリアの物理科学者であるCarlo Rubbia教授、日本の科学技術管理の専門家である沖村憲樹氏、オランダの口腔公共衛生学の専門家であるJoannes E. Frencken教授と会見し、受賞者たちに勲章を授与した。

劉延東副総理は中国政府を代表して祝賀の意を表し、長期にわたって国際科学交流及び協力に取り組み、中国科学技術の発展に積極的な貢献を果たした受賞者たちに対し、感謝の意を表した。劉延東副総理によると、気候変動、食料安全、公共衛生などの地球規模課題は、各国が手を携えて協力することが求められているという。劉延東副総理は、「科学には国境はない。中国と海外の科学者は協力分野を広め、協働連携を強化し、科学技術の進歩を推進し、人類共通の福祉のために貢献する」と強調した。

同氏によると、中国はイノベーション、協調、グリーン、オープン、共有という発展理念を堅持し、イノベーション駆動型発展戦略を深く実施し、大衆創業・万衆創新(大衆の起業、万人のイノベーション)を推し進め、発展に新しいエンジンを提供し、小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成を努力して実現するとのこと。中国政府は引き続き科学技術におけるオープン・コラボレーションを拡大し、海外のハイレベル人材を積極的に招致し、各国の専門家が中国でイノベーション・創業を展開するに好条件を提供していく。

受賞式には、全国政治協商会議副主席、中国科学部の万鋼部長及び関連部門の責任者が会見に出席した。1995年から今まで、101人の外国専門家及び2つの国際組織が中華人民共和国国際科学技術合作(協力)賞を受賞した。

[JST北京事務所]