過去2年間に、半数の企業がサイバー攻撃や情報窃盗の犠牲になっており、その損害は年間500億ユーロにも及ぶ。とりわけ中小企業は未だネットワークの脅威から十分に保護されていない。このためガブリエルBMWi大臣は、企業や関係団体、アカデミアおよびITセキュリティ所管官庁と、ドイツ経済におけるITセキュリティ強化のための具体策を確認するための会議を招集した。焦点となったのは規制枠組の最適化並びにドイツと欧州のITセキュリティ産業の強化である。

ガブリエル大臣談：「デジタル化の成功にはITセキュリティが必須である。信頼できるIT体制がなければ、競争力を失う危険がある。このためITセキュリティを持続的、効果的に強化していく。「経済におけるITセキュリティ」というドイツのイニシアチブにより中小企業を支援する。将来さらにこれを拡大していく」。

ヴィット連邦内務省次官（連邦政府IT担当）談：「ITセキュリティ法により初めての重要なマイルストーンを設けた。これは将来、ドイツのITシステムとデジタル・インフラが世界で最も安全なものの一つとなるのに大きく寄与する。次のステップとして、連邦政府のサイバー・セキュリティ戦略を引き続きに発展させていく」。

[DW編集局]