[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2016/01/20
抄訳記事公開日:
2016/02/17

「2015年の中国科学界を代表する人物」選出

“2015中国科学年度新闻人物”评出

本文:

2016年1月20日付の「科技日報」ネット版は、「2015年の中国科学界を代表する人物」が選出されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
1月19日、「中国科学報」、科学網等が共催した「2015年の中国科学界を代表する人物」が発表された。潘建偉教授ら10人が「2015年の中国科学界を代表する人物」に選出された。2015年のノーベル医学・生理学賞受賞者である屠呦呦(トゥ・ヨウヨウ)氏は、「2015年度中国科学特別メディア人物」に選出された。
同活動の主旨は、2015年に中国の科学研究及び技術進展を推進し、優れたイノベーション能力及び強い影響力を有する科学者、科学技術伝播者(科学技術に関する普及を含む)及び科学技術企業のリーダーを選出することである。
具体的には、基礎研究分野を代表する科学者として、中国科学院院士兼中国科学技術大学の常務副学長である潘建偉教授、中国科学院院士兼中国科学技術大学化学・材料科学学院の謝毅教授、ハルビン医科大学付属第一病院中医教研室の張亭棟主任が選出された。
技術イノベーション及び科学技術成果移転における傑出した人物として選出されたのは、南京師範大学地理科学学院の蔡祖聡教授、第四軍医大学組織工程(再生医学)研究開発センターの金岩主任、解放軍軍事医学科学院バイオエンジニアリング研究所の陳薇所長であった。
科学技術企業リーダーとして受賞された方は、中国工程院院士および浪潮集団有限公司の主席科学者である王恩東氏、大彊イノベーション科学技術有限公司(DJIイノベーション)の創始者である汪滔氏、四川川大智勝ソフトウェア股フェン有限公司の遊志勝董事長であった。SF(サイエンス・フィクション)作家、中国作家協会会員である劉慈欣氏は科学技術伝播者を受賞した。
「2015年度Cell Press中国の代表的な論文・研究機構」も同会議の中で発表された。幹細胞研究分野の趙揚博士、鄧宏魁教授、エピジェネティクス分野の湯富酬研究員、喬傑教授らが5つのホットな領域を代表する論文を執筆したことで受賞した。また、中国科学院上海生命科学研究院、北京大学、中国科学院生物物理研究所、中山大学及び復旦大学という5つの研究機構が受賞した。
同時に、両院院士(アカデミー会員)が選出した中国・世界10大ブレークスルーが発表された。多自由度の量子テレポーテーションの初実現、北斗「宇宙ネットワーク」の初衛星打ち上げ等が中国10大ブレークスルーに入選し、米国の癌ゲノムアトラス計画(TCGA)が完成、エボラワクチンが接種者に100%の保護を提供する等が世界10大ブレークスルーに入選した。

[JST北京事務所]