[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2015/12/08
抄訳記事公開日:
2016/02/22

科学領域における学生の多様性が成果を生む

Research Points to Benefits of Diverse Student Body in Science-Related Fields

本文:

2015年12月8日付けの米国科学振興協会(AAAS)の標記発表記事の概要は以下のとおりである。

オースチンにあるテキサス大学での人種を意識した入学許可事例に異議を申し立てた裁判に関して12月9日行われた連邦最高裁における陳述において、AAAS幹部は「科学関連領域においては学生の多様性が成果を生むと言う説得力のある研究がある」と述べた。

学生が多様な同僚達と相互に関係を持っているときこそ、問題解決能力、批判力のある思考、自信に対する有益な効果があることが研究によって判明していると、AAASの教育・人的資源プログラム部長のシャーリー・マルコム氏は述べている。同氏はまた「これは正に科学・工学の学生全員に対して我々が修得を期待する資質である」と述べている。

マルコム氏は、科学、技術、工学、数学(STEM)分野に実際より過小評価されているマイノリティを引き入れることを長年主張してきた。その目的は学生に多様性の恩恵をもたらすことだけではなく、米国の経済発展と安全保障が科学技術における米国の優位性維持に依存している時代にあって、STEM労働人口拡大のための重要な手段でもあるからだ。

AAASには科学関連領域におけるさらなる多様性を支援して来た長年の歴史があるが、裁判所、州議会、監視当局が、より包括的な入学政策において、取り組みの規模を縮小しようとする場合に起こり得る後退について留意している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]