[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/12/07
抄訳記事公開日:
2016/02/25

国家科学研究基礎施設を香港の科学研究者へ開放予定

国家科研基础设施将向香港科研人员开放

本文:

2015年12月7日付の「中国科学報」ネット版は、「国家科学研究基礎施設を香港の科学研究者へ開放予定」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

12月6日、国家重点実験室•香港パートナー実験室開設10周年及び国家工程技術研究センター•香港センターの開業式典が香港科学技術パークにおいて行われた。同式典で、科学技術部の万鋼部長は、「科学技術部は幾つかの国家重点科学工程と実験設備の情報を集約し、インターネットを通じて公表し、社会の公共サービスとして提供する」と述べた。

万鋼部長は、「中央財政支援のプロジェクトについては既に社会へ公表した。2015年末までに、科学技術部は国家的に重大な科学研究設備の披露を行い、香港の科学研究者に直接使用する機会を提供する。香港の科学研究者は、申請を通じて国家科学研究基礎施設を十分に利用し、研究を展開することができる。我々は香港の科学研究者に独立した科学研究開発、授業・実践等における関連サービスを提供し、共同で知的財産権を強化して、科学技術成果を現実的な生産力に転化させることを促進するように努力する」と表明した。

国家重点実験室と国家工程技術研究センターは国家科学研究体系の重要な構成要素で、国家ハイレベル基礎研究、応用研究、青年科学者育成及び学術交流、研究を展開する重要な基地である。香港の研究機構、科学研究者が国家重点実験室計画と国家工程技術研究センターに参加するのは大陸部と香港の科学技術協力の重要な成果で、そのうち、香港パートナー実験室は既に双方の科学技術交流の重要な基地となっている。

大陸部と香港の科学技術委員会が2005年に設立され、香港の大学、科学研究機関、香港サイエンスパークを拠点として、香港都市大学、香港中文大学、香港理工大学等と共同で国家重点実験室の香港パートナー実験室16か所を設立してきた。

初の国家工程技術研究センター•香港センターが2012年に香港応用科学技術研究院で設立された。12月6日に開業された国家工程技術研究センター•香港センターは鋼構造工程、軌道交通設備の電気化•自動化、貴金属材料、人体機能再構築及び貴金属汚染予防工程等が含まれている。

香港イノベーションと技術局の楊偉雄局長は、「双方の協力により、技術イノベーション及び成果転化方面における能力を高め、大陸部と香港の産業発展に積極的に貢献していくことを期待する」と表明した。

[JST北京事務所]