2015年12月20日付の「中国科学報」ネット版は、「中国•ロシア超伝導•プロトン(Proton)共同研究センターが安徽省合肥市で設立」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

12月18日、中国•ロシア超伝導•プロトン(Proton)共同研究センターが正式に安徽省合肥市で設立された。中国•ロシアの全面的戦略協力パートナー関係の発展に伴い、科学技術イノベーション分野における両国の平等互恵関係がますます深化する。中国とロシアの関連科学技術研究機構は、高エネルギー物理、加速器、医学物理、磁性超伝導体、強磁場、電気自動コントロール、低温、ハイレベルな設備、医療機器等の分野における基礎理論、技術及び産業研究開発において優位性が高い。

中国•ロシア超伝導•プロトン(Proton)共同研究センターは、ロシア連合原子核研究所、中国科学院プラズマ物理研究所との長期的な協力関係により、共同で中国•ロシア初のがん治療用•超伝導•プロトン(Proton)回転装置の研究開発及び関連産業化を推進する。また、中国初の超伝導•プロトン(Proton)回転の公共治療プラットフォーム及び国際先進レベルのプラズマ医学センターを構築する。その他、両国は放射生物学、プラズマバイオ、医学物理及び新技術研究開発等の分野における成果の移転•転化を加速し、国内の先端医療機器の技術及び産業化のレベルを向上させ、医学物理及び関連人材の育成を強化する。

[JST北京事務所]