[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2016/01/11
抄訳記事公開日:
2016/02/29

CoSpaceがイニシアチブの一環として「ブースター」組織4件を指定

Labellisation de quatre Boosters dans le cadre de l'initiative lancée par le CoSpace

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2016年1月11日付の標記報道発表の概要は以下のとおり。

宇宙を通じた手段、信号、データは、非常に広範な応用領域(都市計画、農業、エネルギー、環境、海洋、危機管理、移動、輸送、レジャーなど)において戦略的に重要である。宇宙インフラにおいてフランスは世界第2位の地位にあり、これらのデータを有効活用したアプリケーションの開発には最適である。デジタル技術による利用者のニーズとの相乗効果があり、使用法の新規性においても経済的モデルにおいても革新的な解決策をもたらす可能性がある。

2015年9月11日、CoSpace(宇宙領域における政府・産業界間協議委員会)は、宇宙、デジタル技術、応用領域の関係者を結集したプロジェクト促進機構を構築する目的で「ブースター」指定組織の公募を開始した。「競争力拠点」が率いるこれらの組織は、業界の障壁の撤廃や複数セクター間の会議の促進による好ましい環境の創出、宇宙データを単独または他の手段と組み合わせて有効活用する革新的プロジェクトの創設、これらの新規サービスを開発・実用化する企業の支援、といった任務を有する。

審査の結果、CoSpace(関係省の大臣が共同議長を務める)は次の4件の「ブースター」組織の指定を決めた。

・ブースター”Morespace”
ブルターニュを拠点として、イノベーションや起業に関心を持つ関係者の広範なネットワークを基盤とし、海事セクターでの衛星データや技術の活用を促進する。

・ブースター”Nova”
ツールーズ、ボルドー、モンペリエの3都市圏を拠点として、6つの領域(海を活用した成長(Blue Growth)、エネルギー、スマートシティ、農業、宇宙と生活環境の管理、南方経済)でサービスや新興企業の創出を目指す。

・ブースター”PACA”
プロヴァンス・アルプス・コートダジュールを拠点として、セキュリティ(都市、海岸、海洋)、環境技術、衛星測位に関連するモバイル・サービス、スマートシティ(インテリジェント輸送、エネルギー、持続可能都市等)のテーマに関するアプリケーションの創出を目指す。

・ブースター”Seine Espace”
セーヌ(パリ)~ノルマンディーを拠点として、都市とモビリティ、ロジスティックス、エネルギーのインテリジェント管理、気候学、環境、レジャー、教育等の応用分野での新サービスの展開を狙う。

[DW編集局+JSTパリ事務所]