[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
フラウンホーファー協会(FhG)
元記事公開日:
2016/01/25
抄訳記事公開日:
2016/03/02

フラウンホーファー材料システムマイクロストラクチャー研究所(IMWs)の開設

Forschung für mehr Materialeffizienz: Bundeskanzlerin Dr. Angela Merkel eröffnet Fraunhofer IMWS in Halle

本文:

メルケル首相は1月25日IMWs(ハレ)のスタートを公式に宣言した。これに関して同研究所は概略下記の様な報道発表を行った。

IMWsは微細構造解析と微細構造をベースとした技術開発分野における応用研究を行い、材料効率と経済性の向上や省資源に貢献することを目指している。研究所の開所に当たり、新しい化学・バイオシステム技術高度研究センターの開所も発表され、これに対し1,300万ユーロが投資される。

自律走行のためのマイクロエレクトロニクス・コンポーネント、自動車用のプラスチック軽量材料、植物資源由来の長寿命断熱材、淡水化と水素電解用高性能膜、これら将来性のある技術全てに関してIMWsは基礎的知識や技術を提供する。最小レベルの材料の構造と特徴を正確に理解することで、大きなグローバルな重要課題の解決が可能となる。即ち、材料やシステムの信頼性や効率が改善することで寿命が長くなり、資源の必要性も低下する。更には、全く新しい特性を持ったイノベーション的な材料を開発することが可能となる、例えば、これまでと比べて耐熱効果が高く、より軽量で、より低いエネルギーで製造可能な材料である。

メルケル首相は材料研究の重要性を指摘しながら、全ての製品イノベーションの内70%は新材料に起因するものであると主張。資源効率化と持続可能性の点からもこの研究領域の重要性を強調できるとした。

IMWsのスタートに関連し、新しい化学バイオシステム技術高度研究センターに対する助成金が確約され、ザクセン・アンハルト州、フラウンホーファー協会、関連の産業界パートナーが合計1,300万ユーロを投資する。この新しい研究拠点では原材料から製品に至る技術的なプロセス・チェーンの最適化と取り組むことになる。

[DW編集局]