[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス連邦教育研究イノベーション庁
元記事公開日:
2016/01/21
抄訳記事公開日:
2016/03/24

スイスのFP7への参加に関する報告書

Facts and figures on Swiss participation in European framework programmes for research

本文:

スイス連邦教育研究イノベーション庁の2016年1月21日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年1月21日、スイス連邦教育研究イノベーション庁(State Secretariat for Education, Research and Innovation:SERI)が発表した報告書で、スイスの研究機関は、第7次研究開発フレームワーク計画(FP7、2007~2013年)に参加し、素晴らしい成果を収めたことが示された。972件のプロジェクト調整を含む4,269件のプロジェクトに参加した結果、24億8,210万スイスフラン(全負担金の4.2%に相当)がスイスの諸研究機関に投じられた。これに対しスイス連邦は、EUに総額22億6,310万スイスフランを支払っており、最終的には2億1,900万スイスフランの純収益となった。この報告書には、現行のホライズン2020プログラム(2014~2020年)の成果に関する暫定的なデータも記されている。現在スイスは、ホライズン2020に部分的に関与しており、FP7と比べるとホライズン2020への参加・調整件数は減少している。

2014年初頭の大量移民イニシアティブ(mass immigration initiative)を巡る政治的な理由から、スイスのホライズン2020への参加は当面、部分的なものにとどまっている(2016年末まで)。スイス連邦参事会は現在、協調を基本に、スイス国民またはEU加盟国の国民であるかを問わず関連するすべての人々に資するよう、大量移民反対イニシアティブを支持したスイスの有権者の決定の実現に向けて努力している。また、2017年以降のスイスのホライズン2020への全面的な参加が、これまでと変わらぬ目的であることも報告書に明記されている。

[JSTパリ事務所]