[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2016/01/25
抄訳記事公開日:
2016/04/01

科学的完全性に関するミッションをピエール・コルヴォル教授に委任

Mission relative à l'intégrité scientifique confiée au professeur Pierre Corvol

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2016年1月25日付け標記報道発表の概要は以下のとおり。

ティエリー・マンドン高等教育・研究担当大臣は、科学的完全性に関する協議・提案の任務をコレージュ・ド・フランスのピエール・コルヴォル教授に委任する旨決定した。

研究活動は知の発展に寄与する。活動が科学的と看做されるためには、特定の方法論を満たす必要がある。研究者は各自の科学領域の認識論的な根拠への入念な姿勢を証明する必要があり、各々の科学的完全性は各自の業績の検証の為だけでなく社会の信頼獲得のためにも必要不可欠である。

上記のような課題を意識した上でフランスの高等教育・研究施設では永年に亘って、(形態や程度は様々であるが)明らかな不正行為、偽造、盗作、利害の衝突の防止や対処の手続きを用意してきた。研究の正しい実施基準の規定や倫理委員会の設置等により、完全性があり責任のある研究への取り組みが行われてきた。欧州レベルでは欧州の研究担当閣僚の会合である競争力会議において2015年12月1日、同趣旨の勧告を出している。

ピエール・コルヴォル教授に委任されるミッションでは、外国及びフランスで実施されている施策の状況評価を行い、そこから研究活動の組織化に関する実施レベルの勧告を引き出し、科学的完全性のあるベストプラクティスの実践を促進できるようにする必要がある。特に注意が払われるのは、科学的成果の検証に必要不可欠なデータの蓄積と質の問題などである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]