スイス国立科学財団（SNSF)の2016年2月24日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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このほど発行された研究雑誌『Horizons』誌では、アジアにおける研究の拡大が世界の科学界にどれほど大きな影響をもたらしているかを知るため、中国、韓国およびサウジアラビアの動向を調査した記事が紹介されている。

中国は、米国に次いで研究論文の生産数が世界でも最も多い国のひとつである。韓国は大手企業と研究機関との協働により、「イノベーション経済（innovation economy）」を推進している。サウジアラビアは、新しい研究センターに200億ドルを投資したばかりである。『Horizons』誌は在アジアの特派員に対し、世界の研究界における勢力バランスがどう変化しているのかを調査するよう依頼した。

『Horizons』は、スイス国立科学財団（SNSF）とスイス芸術科学アカデミー（Swiss Academies）が出版している研究雑誌である。今号では、メディアやソーシャル・ネットワークで大きな反響を呼んでいるスイスの研究プロジェクトも紹介しており、科学研究の評価方法を変えることを狙いとしたこうした「代替的指標（alternative metrics）」の出現に対して、同誌では議論している。

スイスの研究雑誌『Horizons』は、スイス発の最新の科学ニュースを提供し、現在の研究政策の問題点を国際的な視点から取り上げており、SNSFとスイス芸術科学アカデミーによって、年4回、ドイツ語とフランス語で発行されている。英語版についてはオンラインで利用できる。

[JSTパリ事務所]