[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2016/03/14
抄訳記事公開日:
2016/04/18

NWO、オープンアクセスに関する国際協力を加速

NWO accelerates international cooperation around Open Access

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2016年3月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダ科学研究機構(NWO)は2016年3月21、22日、グローバル・リサーチ・カウンシル(GRC)と共同でオープンアクセスに関する国際ワークショップを開催する。「バリアを取り除く:オープンアクセス学術出版に向けた世界実施計画」と題したこのワークショップには研究委員会や大学、出版社から約50人の委員長や専門家が一堂に会する。

オープンアクセスとは、科学出版物を無料で世界中から閲覧可能な状態に置くことを意味する。NWOはワークショップの開催を通じて、完全なオープンアクセス化に必要な国際協調を促進したいと考えており、特に世界中の研究会議によるアクション・プランに注目している。

ワークショップの開催でNWOはまた、研究成果のオープンアクセス出版への世界的な移行でさらに先んじることになる。NWOは2015年、同機構が助成する研究を基にした出版物はすべて、公表と共に速やかにオープンアクセスに供さなければならないと発表した。研究者はオープンアクセスジャーナルで公表するか、レビュー前か後の論文を公共のデータベース(通常は大学のリポジトリ)経由で速やかに利用可能にすればこの条件を満たすことになる。

ワークショップはさらに、2013年に策定された出版物のオープンアクセスに向けたGRCアクション・プランを踏まえたものとなっており、同プランはオープンアクセスには科学同様に国際性があるという事実を明示している。

ワークショップの結果はオープンサイエンス会議(4月4~5日アムステルダムにて)ではEU議長国という立場で発表され、また、GRCの年次総会(5月25~28日ニューデリーにて)でも発表される。

[JSTパリ事務所]