[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/04/06
抄訳記事公開日:
2016/05/10

宇宙飛行商業化の見通し ドイツは好位置にある

Zypries: Deutsche Raumfahrt hat gute Ausgangsposition für zunehmende Kommerzialisierung

本文:

このほど宇宙飛行の商業化に関する調査が発表され、これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。

ドイツの宇宙航行産業は商業化の進展において良好なポジションにある。正しい方向性の下、宇宙関係機関とその他のドイツの主導的な産業分野とのネットワークを強化することができれば、ドイツ宇宙産業はこの新たなトレンドから経済的な恩恵を受けることができる。

以上は宇宙航行分野における商業化に関する調査の主要な結果であり、BMWiがボンでのワークショップで発表したものである。この調査「ニュースペース‐宇宙航行とデジタル経済の接点におけるビジネスモデル。ネットワーク化された世界におけるドイツと欧州のチャンス」の目標は宇宙航行における商業化傾向の増加を背景にしたドイツ宇宙産業のチャンスを明らかにすることであった。「ニュースペース」という表現はここ数年特にアメリカにおいて、サービスを全面に押し出した、商業的色彩の濃いビジネスモデルが生まれていることに対応したものである。

調査報告書によると、ドイツの企業はこの商業化から経済的に利益を得る十分なチャンスを有していると結論している。確かにアメリカのニュースペースモデルはリスク資本によって支えられておりドイツと環境がかなり違う。ドイツ宇宙産業は良好な位置づけにあるが、グローバルなデジタル経済の重要基盤の一つであり、他の産業分野とより強くネットワーク化されることが必要としている。

同調査は4つのカテゴリーについて行動が必要としており、以下を提示している。
・企業家精神を発揮し、新しい市場と顧客に一貫して取り組む
・ニュースペースに相応しい資金システムを利用する
・技術マネジメントのあらゆるレベルでデジタル化を実現する
・規制に関して、競争力を確保するため新たな基本条件を検討する

[DW編集局]