[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/04/11
抄訳記事公開日:
2016/05/12

建物や都市におけるエネルギー転換強化

Neue Forschungsinitiative stärkt Energiewende in Gebäuden und Städten

本文:

連邦教育研究省(BMBF)と連邦経済エネルギー省(BMWi)は建物や都市におけるエネルギー転換に関する共同イニシアチブをスタートさせ、これに関してBMBFは概略下記のような報道発表を行った。

BMBFとBMWiはエネルギー効率の高い、環境に優しい建物と都市区画のための共同研究イニシアチブをスタートさせた。「ソーラー建築/高エネルギー効率都市」研究イニシアチブの焦点となるのは都市におけるエネルギー転換を前進させるための、再生可能エネルギーの活用やエネルギー効率の向上に寄与する技術である。

2050年までに建物セクターにおける一次エネルギー需要を対2008年度比で80%程度削減するものである。これらのプロジェクトはイノベーションとスマートなネットワークによって、どのようにしてエネルギー効率の高い、住みやすい家や街を創り出せるのかを示していくものである。技術的側面だけでなく社会政策や社会経済的な観点も考慮すべきである。

ヴァンカ大臣によれば、「ドイツでは人口の75%が都市に住んでいる。クリーンで、手頃なエネルギーシステムが必要であり、それらを建物自体や、外装や屋根に取り付ける事により、都市に住む人間にとって直接の利益となる。」

バーケBMWi次官談:「この研究イニシアチブは建物セクターにおける一連のエネルギー転換に関わる技術をネットワークで結ぶための重要な基礎となるものである。技術的な観点に加えて、ドイツの人口高齢化の問題そして持続可能で手頃な住居という重要なテーマも考慮することが肝要である。総合的な基盤の上に未来の高エネルギー効率の建物や都市に向けた問題の解決策を探っていきたい」。

「ソーラー建築/高エネルギー効率都市」新研究イニシアチブに対し連邦政府はそのエネルギー研究プログラムの枠組みの中で1億5,000万ユーロを用意している。これに関連するプロジェクトの継続期間は5年間である。同時期に発表されたBMWiの助成イニシアチブ“EnEff.Gebäude.2050”(高エネルギー効率建物2050)は「ソーラー建築/高エネルギー効率都市」を補完するもので、建物セクターの模範的なイノベーションプロジェクトに対し3,500万ユーロを投入する。

[DW編集局]