[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/04/12
抄訳記事公開日:
2016/05/13

先駆的研究、強力な生産拠点、高品質の医薬品供給

Ergebnisse des Pharmadialogs vorgestellt - Zukunftsweisende Forschung, leistungsstarker Produktionsstandort und hochwertige Arzneimittelversorgung

本文:

グローエ連邦保健大臣、ヴァンカ連邦教育研究大臣、ゾントフスキ経済省次官は医薬関係の学界、産業界、労働組合の代表と共に「医薬ダイアログ」の結果について発表した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

グローエ連邦保健大臣談:「医薬ダイアログの取り決めにより、未来に向けて共同してドイツの医薬品の研究および生産の強化に取り組むことになった。これによって未来においても患者が高品質だが手頃な値段の医薬品に迅速にアクセスできる基盤ができることになる。医薬品業界が新しい抗生物質の開発や小児用医薬品の供給改善のため強化されることは望ましいことである。新抗生物質開発は、開発が複雑であるが故に、この領域の強化のため、研究を行う企業、学界、政界における密なる協力が必要である」

ヴァンカBMBF大臣談:「人間が早期に研究成果の恩恵を受けることこそ重要と考える。産学間の密接な対話は知見の移転にとって欠くべからざるものである。今後も医薬品の開発を研究計画によって支援していく」

連邦保健省の指揮の下、医薬ダイアログの対話パートナーは過去1年半において研究開発、製造供給の領域における医薬産業の重要課題と取り組んできた。抗生物質耐性菌との取り組みは「抗生物質部会」を設け、その中で取り組みを深めた。

主要な取り決めは下記の通り:
・人材の確保のため一層の努力を行う:医薬産業界はこれまでの教育訓練を強化し、そして高齢者を雇用する。産業界と学界の交流プログラムは教育訓練体系と雇用体系における融通性を高めるべきである。
・臨床テスト拠点としてのドイツの世界トップの位置づけを一層強化する。それにはBMBFの助成重点「患者看護を最優先にする臨床スタディ」が寄与する。放射線防護法により放射性物質あるいは電離放射線を使用する臨床テストの許認可手続き期間が短縮される。放射線防護法の法案は2016年後半に提出される。
・小児用医薬品の数を増やして、小児および子供向けの医薬品供給を改善する。
・偽造医薬品の防止を強化する。将来的に州と連邦の当該省庁は偽造の疑いのある場合はその医薬品の流通を禁止し、回収あるいは確保を命じることができるようにする。

[DW編集局]