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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア連邦政府
- 元記事公開日:
- 2016/03/15
- 抄訳記事公開日:
- 2016/05/13
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工作機械工業の振興策
- 本文:
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ロシア連邦政府の2016年3月15日付標記発表では、大統領付属ロシア経済近代化・イノベーション発展評議会の幹部会合におけるメドヴェージェフ首相の冒頭演説の内容を報じている。概要は以下のとおり。
2015年の工作機械市場規模は約1,000億ルーブルであった。連邦特別プログラム「国家技術基盤」の下で工作機械開発に関するサブプログラムが実施された。大学や研究機関が参加して、ハイテク生産ラインに関する多数のプロジェクトが実施され、工作機械分野に関する最新の実験室も多数設立された。工作機械産業界が昨年国家予算から支援を受けた額は約15億ルーブルで、これは産業開発基金からの助成によるものである。
2016年は工作機械分野の支援のために27億ルーブルが割り当てられている。政府はロシア技術開発基金に対する補助金助成を認めることを決定した。工作機械の商業生産ラインを開発するプロジェクトを助成すべく、12億ルーブル強が支出される。
ロシアの工作機械製造業界は今なおネガティブな要因の影響にさらされている。基盤的資産の老朽化、銀行の保証・貸付の取得困難、ロシア製品に対する需要不足などである。しかし同時に、この業界には新たな機会が開かれている。輸入品価格の大幅な上昇と一部の技術機器のロシアに対する禁輸措置によって、国内生産の発展にとって好都合な状況が生じており、これらの生産は(新材料、付加製造技術などの)新しい製造技術基盤の上に構築すべきである。
独自の部品や狭い意味のハードウェアを使用するだけでなく、ソフトウェアを活用して製造できる工作機械を備えることを我々は求めている。外国から購入する必要があるというリスクは常にあるが、一方で我々は独自にデジタル制御プログラムを開発できる。オートメーションのレベル、産業用ロボットの導入のレベルによっては、全く新しい生産のレベル、新しい生産プロセスに到達するこが可能である。それにより製造工程での人の関与は最小限になる。
[DW編集局]