[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)
元記事公開日:
2016/03/04
抄訳記事公開日:
2016/05/17

英国の最先端の科学研究に5年間で263億ポンドの投資

Government to invest record £26.3 billion in UK’s world-class science until 2021

本文:

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)の2016年3月4日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

ジョー・ジョンソン(Jo Johnson)大学・科学担当大臣はこのほど、洪水、飢饉、エボラ等のウィルス性疾患など地球規模の大課題に対処すべく、英国を研究の最先端に位置づける政府の取り組みを明らかにした。政府は2016年4月以降の今後5年間に科学研究に対して263億ポンドの記録的な予算を計上し、実質ベースで47億ポンドの科学予算(※BIS予算のうち研究費や人件費に当たる資源予算)を堅持する方針である。また政府は、科学研究インフラへの投資を継続し、2021年までに58億ポンドという記録的な規模の資本を投入する予定である。

予算ではまた、15億ポンドの「グローバル・チャレンジ研究ファンド」が新規に含まれ、地球の存亡に関わる問題解決に挑む英国の科学プロジェクトや企業に投資が行われる。当該ファンドから、ジカ・ウィルス対策の研究助成に関する緊急対応要請に対して100万ポンドがすでに支出された。

(高等教育機関への)研究資金制度では、競争的研究資金と、独自の優先順位に従って配分される大学向けのブロック・グラント(※日本の運営府交付金に相当するもの)の2種類が研究資金として提供される従来の二元支援制度も堅持される。

また2018~2021年の期間に、英国研究パートナーシップ投資ファンド(UKRPIF)を通じて、大学の民間セクターとの協力を振興・強化することを目的とした4億ポンドの高等教育向けファンディングが行われる予定である。

[DW編集局]