[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2016/03/23
抄訳記事公開日:
2016/05/17

各国のリサーチカウンシルや大学が、オープンアクセスへの取り組みで連携

International research councils and universities want to tackle Open Access together

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2016年3月23日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
2016年3月21日および22日、ハーグのオランダ科学研究機構(NWO)で、国際的なワークショップ「バリアーの撤去:オープンアクセス学術出版に向けた世界的実施計画(Removing Barriers: A Global Implementation Plan to Open Access Scholarly Publishing)」が開かれた。各国のリサーチカウンシルや大学、出版社から集まった代表者や専門家ら50名以上が、オープンアクセス、すなわち科学出版物への無料アクセスに向けた移行につい話し合いを行った。

研究会議からの出席者は、オープンアクセスの原則を支持すると表明した。NWO理事会の議長であり、今回の会合の主唱者でもあるジョス・エンゲレン(Jos Engelen)教授は、「オープンアクセスに向けて必要な文化の変革に関しては、特にリサーチカウンシルが先導していく必要があることが明らかになった。これを実現するには大学と手を組む必要があり、彼らもそれを望んでいる。リサーチカウンシルと大学が力を合わせて国際的なプラットフォームを築き、相互に対話を継続できるような体制を作り、改革のための具体的な計画を立てなければならない。」と話し、今回の会合で得られた成果を振り返った。

これほど多くの国際的な政策立案者がハーグに集まり、オープンアクセスへの移行について意見を交わすは初めてのこととなった。エンゲレン教授は「国際協力においては、意見を交換し、相互の見解に関する理解を深めることが重要である。こうした率直な討論が行われることは、非常に喜ばしい」、と述べている。

[JSTパリ事務所]