[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2016/04/25
抄訳記事公開日:
2016/05/23

ビュッセマーケル大臣、女性研究者を対象としたWISEプログラムを発表

Bussemaker launches NWO's WISE programme for female scientists

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2016年4月25日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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イェット・ビュッセマーケル教育・文化・科学相が、世界最大級の見本市ハノーバー・メッセの開会日、オランダ科学研究機構(NWO)のWomen in Science Excel(WISE)プログラムを発表した。NWOは、このテニュア・トラックプログラムを利用し、NWOの研究機関の上級職に昇進する機会を女性研究者に対して提供したいと考えている。

科学界の上級職に女性が占める割合は、2015年で17%という残念な結果に終わっている。ビュッセマーケル大臣はスピーチの中で、科学界における多様性とWISEのようなイニシアティブの重要性を強調した。

WISEプログラムは2016年6月に始動し、以後6年間にわたりNWOの研究機関およびナノリソグラフィー先端研究センター(ARCNL)で20のポジションを提供する。当初このWISEプログラムを発案したのは、NWOの一部門である物質基礎研究財団(FOM)であるが、その後このアイデアはNWOの他研究機関およびARCNLにも受け入れられることになった。

ガイダンスと適正な施設の選択に重点を置いたこのプログラムは、国内外の優れた研究者に終身在職権のあるポジションへつながるキャリアパスを提供することを意図している。このテニュアトラックポジションの対象となるのは、少なくとも3年前までに博士号を取得した、キャリアをスタートして間もない若手女性研究者である。希望する研究者は、研究内容を記したプロポーザルを提出し、NWOのどの研究機関に勤務したいかを示さなければならない。選ばれた研究者には、自ら選んだ機関で5年間のテニュアトラックポジションが提供される。このテニュアトラック期間で一定の成果が認められれば、研究者はその研究機関で終身在職権のあるポジションに就くことができる。

[JSTパリ事務所]