[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/04/05
抄訳記事公開日:
2016/05/24

欧州エネルギー効率向上プラットフォーム(E3P)が始動

European Energy Efficiency Platform (E3P) launched

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年4月5日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年4月5日、欧州委員会共同研究センター(JRC)が、インタラクティブかつ共同的なオンラインプラットフォーム「欧州エネルギー効率向上プラットフォーム(European Energy Efficiency Platform)」を発表した。このベータ版プラットフォームは、エネルギー効率向上に関連した市場の急速な成長によるデータの分散や知識の分断化から生じたギャップを埋めるために考案されたもので、情報検索をする場合のワンストップショップとなり、また、専門家にとってはデータ交換と作業の重複を低減するための場になるものと期待されている。

プラットフォームの発表では、エネルギー効率向上に関わる関係者に対し、重要性を増しているこの分野における知識基盤強化に向けて、協力して取り組むよう求める呼びかけも行われた。JRCは、知識交換を促すツールとしてこのウェブプラットフォームを開設しており、オンラインコミュニティの専門家ニーズに応えるものであることを保証している。JRCはまた、提供されたデータと情報が同業の専門家によって統合整理され、検証されるよう取り組んでいく。

政策立案者、産業界、研究者および行政間での知識共有を促すことを目的とした、欧州エネルギー効率向上プラットフォーム(E3P)は、欧州におけるエネルギー効率向上政策の構想、実施および監督をより適切に支援することを狙いとしている。現在は、ステークホルダーからプラットフォームに関する意見を寄せてもらうためのベータ版が利用可能である。最終バージョンは、数カ月以内に一般公開される予定となっている。

エネルギー効率向上に関わる関係者は、E3Pで次の3種類の共同ツールを利用することができる。

(1) データ・ハブ:エネルギー効率向上コミュニティ主導型のデータ収集ハブ。データセットを練り上げ、可視化するための強力なツールである。
(2) WikEE:知識やデータ、専門技能の共有など、専門家が協力するためのツール
(3) コミュニティ:ここでは専門家が、特定テーマについて議論できるようなワーキング・グループを自ら編成することができる。

[JSTパリ事務所]