[本文]
-
- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2016/05/11
- 抄訳記事公開日:
- 2016/05/31
-
ノルウェー研究会議新戦略の方向性
- 本文:
-
ノルウェー研究会議は、2015年に同会議の理事会が採択した新たな主要戦略について振り返り、次のように述べている。以下にその概要をまとめる。
===
新戦略「イノベーションと持続可能性の研究(Research for Innovation and Sustainability)」は、社会の発展において研究が果たす役割全般に広く焦点が当てられた、2015年のハイライトの一つとなった。この新戦略は、先駆的な研究イノベーション、持続可能なソリューション、研究志向的・革新的なビジネス部門の開拓、公共部門における刷新を促すような研究、国際協力の拡大、そして研究システムの一貫性と刷新を推進するための戦略的な貢献に関連する目的の枠組みについて定めている。
2015年の予算は4億3,700万ノルウェー・クローネ増加し、合計で85億ノルウェー・クローネ近くに達した。助成金の増加分は、ユーザー主導・研究基盤型イノベーションプログラム(BIA)、独立プロジェクトを対象としたFRIPRO資金供与スキーム、そしてEUの研究開発・イノベーション枠組プログラム「ホライズン2020」のための研究インフラの確立と運営および推進活動に主として充てられた。
2015年、ノルウェー研究会議は、ここでは、優先研究分野の科学的発展のため、範囲を広げる形でプログラムを見直すこと、また研究会議の競争的公開公募およびその他の重要な支援制度を拡大することなどを目的とするforskningsrådet 3.0開発プロジェクトを実施した。このプログラムモデルは、戦略的に一貫し、テーマを重視した助成事業となるようターゲットを絞ったものである。
2015年は、新しい理事会および各部署の研究委員会(division research board)が任命された。理事会は政府によって任命されるが、各部署の研究委員会は、研究部門やビジネス界、社会全般の代表者からの意見を参考に、十分な協議を経たうえで理事会が任命する。
[JSTパリ事務所]