[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2016/04/25
抄訳記事公開日:
2016/06/13

輸入代替計画の実施状況

Meeting of the Government Import Substitution Commission

本文:

ロシア連邦政府の2016年4月25日付発表記事では、政府の輸入代替委員会におけるメドヴェージェフ首相の冒頭発言を報じているところ、概要は以下のとおり。

昨年は産業界にとって困難な年であった。消費需要と投資需要は下がり、生産指数も低下した。それでも、商品の評価減はかなりの程度に達したとはいえ、ほとんどすべての加工産業が輸入比率の縮小を記録した。主要なセクターすべてで、輸入品代替のプロセスが開始されているのは大きな成果である。必要な技術や装置の一覧を作成し、法的枠組みや支援ツールを開発し、実行計画の調整を行った。

結果的にロシアでは、外国の装置、部品、技術サービス、プログラムへの依存度を下げる技術的優先課題が明確になった。産業開発ファンド(Industrial Development Fund)はその業務を拡大し、産業政策や標準化に関する法律も採択された。現在、この事業に関与する技術開発機構(Technological Development Agency)の設立が予定されている。

輸入代替プログラムは国の支援を受けている。2015年のファンディングは予算と予算外財源の双方から同等の額が拠出された。国の支援は約535億ルーブルで、産業開発ファンドが200億ルーブルを拠出し、合計735億ルーブルとなった。このほぼ同額が企業の自己資金または借入資金から投入された。一部のケースでは、企業は研究開発や借入金の利息支払いのために、追加的な政府保証や助成金を受けた。多くの企業がプロジェクト・ファンディングを通した支援を受けており、2015年は結果的に800件以上の投資プロジェクトが立ち上がった。

[DW編集局]