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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 鋭科技
- 元記事公開日:
- 2016/04/23
- 抄訳記事公開日:
- 2016/06/17
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中国銀行業監督委員会、人民銀行と科学技術部が共同で関連指導意見(施策)を発表
- 本文:
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2016年4月23日付の「鋭科技」は、中国銀行業監督委員会(以下は、「銀監会」)、人民銀行と科学技術部が、科学技術イノベーションを強化するため、共同で関連指導意見(施策)を発表した」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
銀行業金融機関におけるイノベーション駆動発展戦略の実施を加速し、「大衆創業、万衆創新(国民による起業、国民によるイノベーション)」を推進するために、銀監会、人民銀行と科学技術部はこのほど、共同で「銀行業金融機関のイノベーションための規制緩和を強化し、科学技術イノベーション型企業の投資・融資連動モデルの推進に関する指導意見」を発表した。銀行など金融機関により投資・融資連動モデルの展開を奨励し、研究開発型企業向けの金融サービス能力を絶えず向上することを目指している。
投資・融資連動モデルとは、銀行等金融機関が企業に融資するとともに、同じ企業グループにある投資資格を有する会社の現金出資によって株式を取得する方法で、投資収益による信用リスクを軽減し、研究開発型企業に持続的な資金を提供する投資・融資モデルである。同投融資連動モデルは、中国の事情に合わせた方法で、より効率的にイノベーションをサポートするための金融機関の試みの一つである。
初の投資・融資連動モデルは、下記の地域で試運行する。
・北京中関村国家自主イノベーションモデル区 ・武漢東湖国家自主イノベーションモデル区 ・上海張江国家自主イノベーションモデル区 ・天津浜海国家自主イノベーションモデル区 ・西安国家自主イノベーションモデル区また、投融資連動モデル資格を持つ銀行は10の銀行があり、政策銀行(Policy Bank)、国有大型商業銀行、株式制商業銀行、民営銀行、外資銀行、都市商業銀行等の多種の金融機関をカバーする。
科学技術部資源配置と管理司の張衛星副司長は、「投資・融資連動モデルの展開により、多くの研究開発型企業の融資難の問題を有効的に解決したい。科学技術部は『投融資連動モデルの推進に関する指導意見』に基づき、関連自主イノベーションモデル区と地方科学技術部門に対しての指導を強化し、投資・融資連動モデルの効果をあげるべく努力する」と表明した。
[JST北京事務所]