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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 光明日報
- 元記事公開日:
- 2016/04/25
- 抄訳記事公開日:
- 2016/06/20
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先行者たちを追想 4月24日を「中国宇宙の日」に制定
- 本文:
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2016年4月25日付の「光明日報」ネット版は、「先行者たちを追想 4月24日を『中国宇宙の日』に制定」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
初の「中国宇宙の日」を迎え、中国宇宙事業創設60周年、上海宇宙開発55周年、中国宇宙開発の父である銭学森氏生誕105周年を記念するために、上海交通大学・銭学森図書館と上海航天(宇宙)技術研究院の共催により「初の中国宇宙の日及び銭学森と上海航天(宇宙)」特別座談会が4月22日に上海で開催された。
中国科学院の院士、ロケット、人工衛星技術の専門家である孫家棟氏は、「中国の宇宙開発は1956年10月8日に中華人民共和国国防部に『宇宙開発第五研究院』が創設され始動した。中国の宇宙事業は60年に渡り無から有へ、小から大へ、弱から強へと発展し、『両弾一星(原子爆弾・水素爆弾・人工衛星)』、有人宇宙飛行、月探査プロジェクト等の輝かしい成果を遂げた」と表明した。
銭学森氏は、中国宇宙飛行技術の開拓者で、「中国宇宙開発の父」と呼ばれる。銭学森氏は「観測ロケットを優先的に開発」という提案を提出した。上海の宇宙事業もこの時期から始まった。国務院と中央軍事委員会は1956年、銭学森氏の提案を受け、中国初のロケット・ミサイル研究所「宇宙開発第五研究院」を設立し、銭学森氏は初代院長に就任した。1960年2月19日、上海機電設計院が開発した観測ロケットT-7Mの打ち上げに上海で初めて成功し、中国ロケット技術史において重要な一歩であった。
観測ロケットの開発は、ロケットによる人工衛星等の打ち上げに関する基盤技術、中国の回収型人工衛星の成功や有人宇宙飛行に多くの技術を蓄積した。
その後、中国初の人工衛星「東方紅1号」が1970年4月24日に打ち上げられ、中国人による神秘な宇宙の探査、宇宙の平和的利用、人類への貢献の幕開けとなった。国務院は今年3月、2016年より毎年4月24日を「中国宇宙の日」とすることを承認した。
[JST北京事務所]