[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2016/05/25
抄訳記事公開日:
2016/06/21

デジタル化の今、遠い未来を考える

Gabriel: Bei Digitalisierung jetzt schon weiter in die Zukunft denken

本文:

連邦閣議はこれまでのデジタル・アジェンダの実行状況を総括し、これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦閣議はメーゼベルクにおける非公開会議においてデジタル・アジェンダのこれまでの実行状況を総括し、ドイツおよび欧州における経済のデジタル化を成功させるべく次の重要なステップを決定した。

ガブリエルBMWi大臣談:「競争力を維持していくためには経済のデジタル化を成功させなければならない。ドイツはエネルギー転換のデジタル化に関する法律あるいは無線LAN(WLAN)法等、既に多くのことを達成している。2015年ITサミットを契機に再編された9つのプラットフォームのうち「経済の革新的デジタル化」および「インダストリ 4.0 」はデジタル社会でリーダーシップを執るためのガイドラインを提示し、中小企業の関心度を高めるための大きなキャンペーンをスタートさせ、インダストリ 4.0アーキテクチャー・モデル(RAMI4.0)を作成した。RAMI4.0は今や国際的標準化委員会で検討されている。とはいえ今やはるかな未来について考えなければならない。私はデジタル戦略2025においてこれに関する提案を行った。」

閣議決定した措置として、主要産業の振興、中小企業への支援並びにデジタル技術開発に関する振興プログラムの拡充が挙げられる。インダストリ4.0プラットフォームは商業化へ移行させる為の措置を講じ、中国および日本等の重要な国内外のパートナーとのしっかりとした協力を進めていくことになる。

デジタル戦略2025によりBMWiは、現行議会の任期を超えて、いかにしてデジタル化“made in Germany“を具体化していくのかという事について提案している。この提案は高速の光ファイバー網の整備から始まり、デジタル化における中小企業の投資促進、歴史の浅い技術企業およびスタートアップのためのイノベーション環境造り、そして「デジタル学習」戦略に至る。

ガブリエルBMWi大臣談:「スタートアップの野心的な成長のための資金が必要である。この分野においてドイツは確かに多くの進展を遂げている。目的をしっかりと定めた様々なプログラムは既に企業の設立フェーズおよび成長フェーズをカバーしている。しかし更に財務的処置を講じて、投資のための法的条件を改善し、刺激策を講じ、出資者と同じく出資を受け入れる側も助成していきたい」
「4月に提示された技術協定は欧州産業デジタル化計画と共に特に重要なものである。ここでドイツは先導的な役割を務めなければならないからである。目的は他の加盟国も同じ船に乗せるということでなければならない。欧州が共同でインダストリ4.0の世界的なリーダーとなることが目標となる」。

[DW編集局]