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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/05/06
- 抄訳記事公開日:
- 2016/06/22
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中国科学院、大連市と包括的科学技術協力戦略の合意文書を締結
- 本文:
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2016年5月6日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院、大連市と包括的科学技術協力戦略の合意文書を締結」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学院はこのほど、大連市と全面的な科学技術協力戦略の合意文書を締結する。双方の合意文書締結の目的は、大連市の石油化学、新エネルギー、インテリジェント製造等の産業側の技術ニーズを踏まえて、人材交流、先進技術の社会実装、各種研究開発プラットフォームを構築することにより、大連市のイノベーション及び社会経済の発展に貢献することである。
合意文書によると、双方は共同で中国科学院・大連化学物理研究所により、「クリーン・エネルギー国家実験室」、「大連先進光源」等の重要な科学技術イノベーション拠点や施設の構築を支援し、瀋陽自動化研究所「海中ロボット実験・工学センター」、中国科学院・瀋陽国家技術移転センターの大連センターの建設を支援する。同時に、双方は共同でエネルギー貯蔵、新材料、触媒等のサイエンスパークの建設・発展を進めて行く。
中国科学院の白春礼院長は大連市との新たな包括的科学技術協力戦略の合意文書の締結を高く評価した。白院長は、「第13次五ヵ年計画期間(2016-2020年)では、中国科学院は、東北地域との協力強化として、大連との科学技術連携を重点に置いており、クリーン・エネルギー、エネルギー貯蔵、海洋資源の開発利用、先進的インテリジェント製造技術を協力の重点分野として位置づけている。中国科学院の関連研究機構、クリーン・エネルギー国家実験室、基礎イノベーション拠点、サイエンスパークにより、中国科学院の科学技術成果の移転・転化の推進を加速し、大連市の産業グレードアップ、新興産業の発展及び大連の地域イノベーション体制の構築を支援して、大連における経済・社会の発展に全力を尽くす」と表明した。
白春礼氏は、「2020年にイノベーション型国家の仲間入りを果たすために、我々はイノベーション駆動型発展を核心として、イノベーション発展戦略を着実に実施し、全社会のイノベーションの活力や潜在力を十分に呼び起こし、科学技術イノベーション力を大幅に高め、中国特有の自主イノベーションの道を歩み、イノベーション型国家の建設に努力すべきである」と指摘した。
[JST北京事務所]