[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
新華通信社
元記事公開日:
2016/06/21
抄訳記事公開日:
2016/06/28

国産CPU搭載のスパコンがTop500を制覇

全球最快超级计算机出炉:"神威太湖之光"

本文:

今週発表されたスーパーコンピューターランキングのTop500で、中国初登場の新型機スパコン「神威・太湖の光(Sunway TaihuLight)」が1位にランクしたと、新華社通信は6月21日付で報じた。本記事ではその概要をまとめる。

世界で最も高速なスーパーコンピューターのランクを付けるTop500は6月20日に最新のランキングを発表し、中国産CPUを搭載した「神威・太湖の光((Sunway TaihuLight))」は、浮動小数点演算(FLOPS:Floating-point Operations Per Second)が1秒間に9.3京回に達し、誇るべき実績により1位に選ばれた。前回まで6回連続で1位を保った同じく中国産の「天河2号」、米国のタイタンとセコイア及び日本の京が、2位から5位に相次いだ。

今回、神威・太湖の光が中国国産のCPUを用いてトップになったことは、中国にとって初めてで、Top500の主催者からも高く評価されたという。また、同ランキングにリストアップされた中国産スパコンは167機となり、国別では初めて米国(165機)を抜いて最多となった。

近年連続で最速記録を更新する国産スパコンの開発において優れた実績を上げたことについて、中国国内研究者の間では満足する気持ちが溢れている一方、スパコンの過大な電力消費や応用・実用不足等への問題意識も高まっている模様。

[JST北京事務所]