[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)
元記事公開日:
2016/05/08
抄訳記事公開日:
2016/06/30

英国ライフサイエンス産業はEU残留を支持

Life science leaders say UK is better off in a reformed EU

本文:

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)の2016年5月8日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

英国政府がこのほど発表した統計によると、英国のライフサイエンス・セクターは607億ポンドの規模に成長した。この成長の主要な要因は英国のEU加盟にあることを示している。ジョージ・フリーマン(George Freeman)ライフサイエンス担当大臣は「英国がEUを離脱すると、22万人の雇用、数10億ポンドの英国内向け投資、そしてEUへのライフサイエンス輸出(2015年は1日当たり2,900万ポンド相当)が危なくなる」と述べている。

2015年、英国のライフサイエンス・セクター(医薬品、医療機器、デジタル・ヘルス等)は全医薬品の約半分をEU向けに輸出しており、それによって昨年は英国経済に110億ポンドをもたらしている。上記政府統計によると、英国のライフサイエンス産業は当該セクターとそのサプライチェーンを含めて22万人強の雇用を支え、その3分の2がロンドンや南東部以外の地域での雇用で、イングランド東部や北西部に多く集中している。この雇用成長はデジタル・ヘルスなど新興セクターにおける英国の主導力が牽引しているもので、2011年以降年23%の伸びを示している。また先進医療製造業では2011年以降の売上高が年平均35%強の伸びを示している。

英国はEUの研究ファンディングではドイツに次ぐ2番目の受益国である。英国の研究者は髄膜炎やウィルス性疾患などの治療法開発への投資を利用しており、英国のライフサイエンスとEUの関係は明らかである。英国はまた認知症や希少疾患など広範囲の疾患の治療法開発でEU規模の研究プログラムの恩恵を受けている。

[DW編集局]