[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2016/06/07
抄訳記事公開日:
2016/07/01

海洋研究の拡充

Mehr Forschung für die Meere

本文:

ヴァンカ連邦教育研究大臣は2016科学年「海洋」の開始を宣言し、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

海洋の未来が研究の焦点となる。ヴァンカ大臣は連邦政府の共同海洋研究プログラムを発表した。

ヴァンカ大臣談:「かつて海洋を越えて新しい陸地を発見した。今日、海洋そのものを更に研究しなければならない。海洋の成り立ちを正しく理解して初めて、最適に利用し、より有効に保護できる。気候変動、魚類の乱獲、ごみによる海洋汚染が地球最大の生息圏を脅かしている今、海洋の持続的な利用に向けて方向転換していかなければならない」。

2016科学年は、海洋という魅力的な世界、深海における生物研究から極氷の計測に至る研究の驚異的な結果を示し、地球最大の生態系に対する人々の感受性を喚起しようとするものである。これらの生態系は、気候温暖化、経済的収量、環境汚染により厳しい環境圧力を受けている、

連邦政府の海洋研究に関する共同プログラム(MARE:N、持続性のための沿岸海洋極地研究)では、汚染、乱獲、海洋酸性化に対する研究戦略を作成しようとしている。これは研究、経済、農業、交通、環境の所管各省を結束させるものである。BMBFだけで今後10年間に関連プロジェクトの助成のため4億5,000万ユーロを投入する。研究機関の支援やドイツの研究機関群の最新化等を合わせると、今後10年に海洋の未来のために40億ユーロ強が投資される。

更にBMBFはMARE:N研究プログラムに加えて、6月からプラスチックの製造から消費、陸上から河川への移動、そして海洋に至るまでの経路を科学的に調査する様々なプロジェクトを助成する。問題解決の全体像は未だにつかめていないが、この問題の解決の為に3年間に亘って2,800万ユーロが用意される。

「環境におけるプラスチック」研究プログラムMARE:Nは、G7活動計画「海洋環境の保護」および欧州レベルでの強いコミットメント、特に海洋におけるマイクロプラスチックへの取り組みに対する、ドイツの貢献の一環である。

[DW編集局]