南アフリカ国立研究財団（NRF）の2016年5月25日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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南アフリカ国立研究財団（NRF）が、アフリカに拠点を置く世界的な科学フォーラムであるネクスト・アインシュタイン・フォーラム（Next Einstein Forum: NEF）に加入する旨を明らかにした。

NEFがアフリカ大陸に及ぼす科学的影響力は拡大しており、NRFは南アフリカ科学技術省から多大な支援を受け、NEFの実践的科学コミュニティに加入することにより、その重要な一翼を担うことになるとしている。

NEFのメンバーは、NEF会員専用のネットワークにアクセスし、NEFの科学プログラム委員会（Scientific Programme Committee: SPC）にオブザーバーとして参加することができる。SPCはNEFの科学的方向性を定め、1年おきに開かれるNEF国際集会のプログラムを作成する。またメンバーは、この国際集会に自動的に招待され、NEFの42歳以下の研究者コミュニティにアクセスし、NEFのベンチマーキングやパブリック・エンゲージメント活動に参加することができる。

NRFのDorsamy (Gansen) Pillay副理事長は、「NEFのビジョンとプログラムは、最良の助成制度とベンチマーキング・システムを通じて、国際競争力のある革新的研究システムと世界的に連携したイノベーション・システムを確立するという私たちの戦略目標に合致している。NRFは、自らの経験とベストプラクティスを共有することで、成長しつつあるアフリカの研究能力と国際競争力を強化するために積極的に貢献していきたい」と述べた。

NRFは、アフリカ科学アカデミー（AAS）、IBM、フィリップス、エルゼビア、およびNORRAG（教育・訓練における国際政策・協力ネットワーク）等、他のメンバーに加わることになる。

2013年に設立されたNEFは、アフリカ数学科学研究所（African Institute for Mathematical Science: AIMS）がロバート・ボッシュ財団（Robert Bosch Stiftung）とともに開始したイニシアティブで、アフリカにおいて科学技術の国際的なプラットフォームとしての役割を果たしている。NEFは、アフリカ連合委員会やユネスコ、ルワンダ、セネガルおよび南アフリカの各政府、アフリカ科学アカデミー（AAS）からも承認されている。またアフリカの科学界を、世界の科学界に影響を及ぼす可能性のあるメンバーとして位置づけようとする各国の民間部門や市民社会のパートナーも増えており、アフリカにとっても他の国々にとっても、持続可能な人間開発に結びつくものとしている。

[JSTパリ事務所]