[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2016/05/17
抄訳記事公開日:
2016/07/11

ゲノム情報の倫理的・法的・社会的影響に関する新研究に1500万ドル

NIH funds new studies on ethical, legal and social impact of genomic information

本文:

2016年5月17日付の国立衛生研究所(NIH)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。

NIHの新規4件の助成により、ゲノム研究の進歩とゲノム情報の利用増によって生じる倫理的・法的・社会的問題に関する研究を支援する。助成の対象は各学際研究センターの研究者であり、国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)の倫理的・法的・社会的影響研究中核拠点(CEER)プログラムを通じてファンディングされる。

対象プロジェクトでは、①感染症の予防・治療におけるゲノム情報の利用、②ゲノム情報のプライバシー、③出産前及び新生児のゲノム試験結果の告知、④アメリカ・インディアン及びアラスカ原住民におけるゲノミクスの影響、をそれぞれ研究対象とする。これらのプロジェクトに対する助成金は、4年間で総額約1,500万ドルである。

CEERプログラムは、ゲノム情報・ゲノム研究の社会的影響を調査する目的で、広範囲の分野(生命倫理学、法律、行動および社会科学、感染症学、公衆衛生、公共政策、ゲノミクスと臨床研究)の専門家を結集して2004年に設置されたものである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]