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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/05/31
- 抄訳記事公開日:
- 2016/07/12
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工業情報化部長:中国、5Gの研究開発を全面的に推進する
- 本文:
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2016年5月31日付の「中国科学報」ネット版は、「工業・情報化部長:中国、5Gの研究開発を全面的に推進する」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
5月31日、「第1回グローバル5G(第5世代モバイル通信システム)大会」が北京で開催された。同大会は、世界の5G関連団体(Promotion Group「中国」、5GPPP「欧州連合」、5G Forum「韓国」、5GMF「日本」、5G Americas「米国」)によって共催され、「5Gテクノロジーのエコシステム構築」というテーマで、5Gの世界統一した基準の形成を促し、グローバル5Gの産業及び応用発展を推進することを目的としている。中国工業・情報化部の苗圩部長が同大会に出席し、開会の挨拶をした。
苗圩部長は、「中国工業・情報化部、国家発展改革委員会と科学技術部は産業界をサポートするため、5G推進専門部署を設立した。5Gの研究開発を全面的に推進し、欧米諸国、日本、韓国との間に協力メカニズムを構築する。5Gの推進は、すでに国際社会の戦略的な共通認識である。5G通信技術はモバイル・インターネットの利用者の体験を大幅に向上させ、モノのインターネットの需要を満たし、モバイル通信技術及びCPU等のハードウェア、ソフトウェア産業の発展を加速でき、また、産業、交通、医療等の融合、インダストリアル・インターネット、自動車インターネット等の新たな形態のインターネットを生み出すことができる」と表明した。
その他、苗圩部長は、「中国が製造業としての強国を目指す『中国製造2025』計画には5G技術の研究開発に関する内容が盛り込まれ、また、『国民経済・社会発展第13次五カ年計画』(2016-2020年)にも、5Gの発展を積極的に推進し、2020年までに5Gの商用化を実現すると明確した」と述べた。
今回の大会には中国、欧州連合(EU)、日本等の国・地域、5G国際組織、モバイル通信業界の代表者500名余りが参加し、5Gに関する最新の研究成果が紹介された。
[JST北京事務所]