連邦首相と州首相の間で、大学における先端研究助成に関する連邦・州イニシアチブ（「エクセレンス戦略（Exzellenzstrategie）」）について会議が行われた。その結果に関するドイツ学術振興協会（DFG）会長および学術審議会（WR）議長のコメントについてDFGは概略下記のような報道発表を行った。

DFGとWRは連邦首相と州首相が2006年から実施され今年1月に出されたレポートでも非常に高い評価を得た、エクセレンス・イニシアティブの後継プログラム「エクセレンス戦略」に関して合意したことを歓迎する。これにより連邦と州は長い政策的議論および決定プロセスを経て、今後の大学における先端研究の助成および強化に向けて待望の投資を与えることになる。

この度決定されたエクセレンス・クラスターおよびエクセレンス大学の二つの助成プログラムによる「エクセレンス戦略」はエクセレンス・イニシアティブで得られた成果を更に拡大し、科学システムのダイナミズムの中で、それらを定着化させる競争力強化の為の有効な基盤となる。このことは大学における科学はもとより、ドイツの科学システム全体の利益にもなる。

DFGとWRは、エクセレンス・イニシアティブにおいて公募、採択、助成を担ってきたが、後継プログラムでも引き続き、実施を担当する。今回の政治的決断に従い7月初旬のDFGの年次総会並びにWRの夏季会議において、それぞれの当該委員会がDFGおよびWRが「エクセレンス戦略」に関与することについて正式決定する。実施に当たってはDFGとWR協力して、助成決定が大学の幅広い支持を得られることを確保するために諸手続きの品質に特に着目していく。

[DW編集局]