2016年6月4日付の「中国科学報」ネット版は、「中央財政地域科学技術発展専用基金よる地域支援」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

6月4日、財政部、科学技術部は「中央財政による地域科学技術発展を誘導する専用資金管理方法」を公表した。同管理方法は専用資金管理の「中央はイニシアティブを取り、地域行政は実行する。また、科学資源を一元的管理し、科学技術ファンディング体系を整備すると共に、成果最大化に向けて、モチベーション向上策も柔軟に考えるべき」の原則に基づき、地域の研究基盤と能力向上や地域専門の技術イノベーション・プラットフォームなどを重点的に支援する。

同管理方法は、中央財政の専用資金により、国家科学技術発展戦略と地方の経済社会発展目標の達成、地域科学技術基盤の改善、科学技術イノベーション環境の向上、科学技術成果の移転･促進、地域の科学技術イノベーション能力の向上などをサポートすることを目的とする。具体的には以下の4つのことに取り組む。
一、地域の研究基盤と能力向上
二、地域の技術イノベーション・プラットフォームの構築
三、地域の技術移転•創業サービス機構の設立
四、地域の科学技術イノベーションモデルプロジェクトの推進

そのうち、地域の研究基盤と能力向上に関する支援資金は、補助金という形で直接的に支給する。地域の技術イノベーション・プラットフォーム、地域の技術移転•創業サービス機構の設立、地域の科学技術イノベーションモデルプロジェクトの支援資金に対しては、補助金、事後払い、奨励金、奨励金付きローンなどの多様な支援方式を採用する。

[JST北京事務所]